矯正治療は歯並びが一列に並べば良いというわけではありません。矯正歯科治療により変化する部分は、歯並びばかりではなく口元、横顔にまでも及びます。当院では、歯並びを整えることはもちろん、調和のとれた美しい口元に配慮した矯正治療を行っています。
Eライン
口元の美しさを示す基準のひとつに、「エステティックライン(Eライン)」があります。
鼻の先端とあごの先端(オトガイ)を結ぶ直線のことで、上下の唇がこのEライン上か、あるいはわずかに内側にある状態が、美しい口元とされています。
口元の周囲筋に「オトガイ筋」があります。歯並びの影響で自然に口を閉じられない場合などは、無理に口を閉じると筋肉に緊張が生まれ、オトガイに梅干状のシワやあごの外形線に歪みなどを生じます。
緊張のあるオトガイと安静なオトガイ
矯正治療のゴールをどう考えるかは矯正医しだいです。当院の考える矯正治療のゴールは、
です。「歯並びは整ったけれど口元が突出してしまった」、「見た目は良いけれどかみ合わせが悪くなった」では、治療のゴールに到達したとは考えられません。
以下の症例をご覧ください。
治療前
治療後
口元が安静で、かみ合わせもきちんと作れていることで、後戻りが起きにくい状況を作り出します。 顔の豊かな表情は、歯並び・口元を含めた顔全体のバランスが良くとれていることが大切なのです。
■主訴
歯並びが悪い
■診断名・症状
叢生
■年齢
13歳・女性
■治療に用いた主な装置
マルチブラケット装置(スタンダードエッジワイズ法)
■抜歯部位
上下顎左右第一小臼歯
■治療期間及び回数
2年3か月/月に1回程度の通院(保定期間は2年程度で3~6か月に1回の通院)
■費用(自費・税込)
約951,500円 ※矯正装置代748,000円(検査診断料55,000円 / 調整料5,500円)
■リスク・副作用